2012年2月10日

二重橋

江戸時代、二重橋は二重構造の橋だった

東京で一番有名な橋はどこか。日本橋、永代橋、レインボーブリッジ……。いくつか名前が挙がる中で、必ず候補に入ってくるのが二重橋だ。

皇居正門前にある二重橋は、一般参賀のときに目にする橋。修学旅行や東京観光の定番でもある。実際に足を運んでみると、外国人観光客が大勢、写真を撮っていた。

この二重橋、観光案内や絵はがきなどではよく「手前と奥、2つある橋が二重に見えるから」「手前の石造りの眼鏡橋が堀の水面に映って二重に見えるから」「手前の眼鏡橋が横に二重に見えるから」などと説明される。しかし、これらの説明は正確ではない。実は現在の二重橋は二重ではないのだ。どういうことか。

千代田区観光協会によると、皇居正門前にある2つの橋のうち、広場からみて奥にある鉄橋が二重橋だという。手前の石橋は二重橋ではない。ではなぜこの鉄橋を二重橋と呼ぶのだろうか。

二重橋はもともと、江戸時代に架けられた。橋の位置が高かったので、下に土台となる丸太を組み、その上に橋を重ねた。その姿が二重に橋が架かったように見えたことから、二重橋の呼び名がついたという。1888年(明治21年)に鉄橋となり、1964年(昭和39年)に現在の姿となった。

ちなみに、二重橋の正式名称は「正門鉄橋」。手前の石橋は「正門石橋」だという。





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